信州やまざき農園の
「いま」をお届け

みんなが楽しめる場所でありたい

シャインマスカットのご依頼を

 

たくさんいただき発送の毎日、

 

 

稲刈りもはぜ掛けが一段落、

 

 

天日干しで自然乾燥を待っています。

 

 

 

 

そんな真っ只中、

 

 

私(農園妻)のじいちゃんが、亡くなりました。

 

 

 

 

私は、

 

今の信州やまざき農園の方向性ややっていきたいことが、

 

 

じいちゃんとばあちゃんに大きな影響を受けていると感じています。

 

 

 

今日のブログはわたくしごとになってしまいます。

 

 

ちょっと長いですが、

 

 

園主の主人の想いも書いたりしていますので、

 

 

お付き合いいただける方はご覧くださいね^^

 

 

 

 

 

 

じいちゃんは、私の生まれる前から

 

 

国道沿いで食堂を営んでいました。

 

 

 

昼食、夕食で訪れるサラリーマンやトラックの運転手で

 

 

いつもお店は賑わっており、

 

 

宴会もたくさん受けていて、

 

 

 

私はその宴会の片付けなどよく手伝っていました。

 

↑お店での一枚。赤ちゃんはなんと一歳前の私です!!!

 

 

 

じいちゃんは畑でもよく働く人で、

 

 

家族総出での稲刈りをしたり、

 

 

年末はお餅つきもみんなで杵と臼でやっていました。

 

 

 

脱穀が終わって摺りたての新米を食べたときのおいしさの感動!

 

 

本当に採れたてのものはおいしい!!!

 

 

 

年末のお餅つきも、つきたてをそのままほおばります。

 

 

作りたては格別です!

 

 

みんなの手をかけてできあがったものは、

 

 

愛情たっぷりのつやつやな食事。

 

 

 

 

『みんなで作るとおいしい!』

 

 

『みんなでやると楽しい!!!』

 

 

 

こんな思いがそのときに刻まれたのだと思います。

 

↑これは去年のお餅つきの様子

 

 

 

そんなじいちゃんが、先週床にふせました。

 

 

お見舞いにぴっかぴかのシャインマスカットを持って

 

 

家族5人でいったんです。

 

 

 

そのときの様子を主人が書き記してくれました。

↓ ↓ ↓

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『おいしい』

 

妻のおじいちゃんが床に伏せるようになった。

 

シャインマスカットを持参して、

 

子どももつれてお見舞いに顔を出した。

 

 

 

看病している家族いわく、ここ数日、

 

何も飲まず食わずで、

 

リンゴや洋梨をすりおろした果汁さえうけつけないとのことだった。

 

 

 

でも、めぐ(妻)がおじいちゃんに

 

「今年つくったシャインマスカットだよ」と手土産を渡すと、

 

力ない手に取り、両手で抱えて「ありがとう」といった仕草をみせる。

 

 

そのあと、自ら房から一粒とって口に運んだ。

 

時間はかかったけど、半分なんとかかみとり、

 

味わうように、ゆっくりゆっくり飲み込んだ。

 

かすれて聞き取りづらい声で

 

「おいしい」って一言。

 

 

 

看病してる家族も驚いて、

 

「よかったねー」

 

「口にいれるなんて、何日ぶり」

 

「やっぱり、シャインはすごいねー」

 

なんて、明るい声が響く。

 

 

 

 

いや、シャインが、すごいんじゃない。

 

おじいちゃんのめぐへの愛情がそうさせたんだと思った。

 

めぐはおじいちゃんにとって初めての孫で、

 

そのあとの近くの孫の中でも唯一の女の子。

 

そして、唯一、言うことをきかなくて手を上げた孫。

 

 

 

涙を流しながら、「ありがとう」という仕草。

 

これ以上の『おいしい』ってない。

 

 

 

あらためて、自分が大切にしたいことに気づかせてもらった。

 

 

おじいちゃん、めぐちゃん、ありがとう。

 

 

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この出来事の翌日、じいちゃんは静かに息を引き取りました。

 

 

 

 

人が「おいしい!」って感じるとき、

 

 

それは単に味わいがパーフェクトの数字を出しているということと

 

イコールではない。

 

 

どんな背景があってどんな想いで口に入れているかが

 

 

味の感じ方を決めている。

 

 

 

私たちが、

 

農作物とどんな風に向き合っていくか、

 

お客様とどんな関係を築いていきたいかを、

 

 

じいちゃんにあらためて気付かせてもらいました。

 

 

 

 

 

私、お客さんによく言われるんです。

 

 

「こんなにいろんな人を畑に招いて

 

一緒にどうぞって言えるのはすごいです」とか、

 

 

「やりたいっていう人を受け入れてくれてありがたいです」

 

とか。

 

 

 

私がみんなを受け入れて楽しく農業をできているのは、

 

 

じいちゃんとばあちゃんのおかげだな~って。

 

 

 

 

じいちゃんやばあちゃんが、

 

『みんなといると嬉しい!』

 

『みんなでやると楽しい!』

 

を、経験させてくれたから。

 

 

↑今年の稲刈りも、たくさんの方々においでいただきました。

 

 

 

 

農業が楽しいと思えて向き合えているのは、

 

 

じいちゃんとばあちゃんのおかげさま。

 

 

 

 

じいちゃんが好きだった言葉。

 

 

 

 

 

『仲良きことは美しき哉』

 

棺にカードと一緒にじいちゃんの最期の食事だったぶどうを入れて、

 

天国でも楽しんでもらえるように。

 

 

 

これまでのたくさんの感謝の気持ちを込めて。

 

 

 

 

そして、

 

 

私は主人と二人で、

 

 

農を通して喜びや楽しさを伝えられるよう、

 

 

自然の中で人との楽しみを感じられる場所であり続けられるよう、

 

 

仲良く農を楽しんでいきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

じいちゃん、またね!

 

 

 

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